どっぷりは心地よくないのです。

 以前、自分の10天体の星座には、双子座と獅子座が多いとお書きしました。太陽星座は獅子座ですので、最も影響力があるのは獅子座ということになろうかと思いますが、ただ、10天体の星座だけでなくMCとやらとかリリスとやらとかを入れると、最も多いのは双子座になります。

 よく言われる星座ごとの「性格」というのをいろんなところで見てみても、自分で最もしっくりくるのは双子座です。金星星座と火星星座がともに双子座なので、性格とか好みとか行動形態が双子座チックなのかもしれないとも思います。いや、「流行に敏感」というのは、当てはまってないですが。

 ちなみに双子座の性格としてよく使われるワードは、「チャラい」です(笑)。くそ真面目に生きるより、ちょっとふざけて生きているくらいの方が、何故かうまくいく星座だそうです。そして、ひとつの物事に集中するより、ふたつ以上のことを同時進行する方がうまくいく星座だそうです。だから、あんまり意識も集中していなくて、結構頭の中はとっちらかっていて、たとえば誰かと1対1で話をしているとき、そしてそれが割とシリアスな内容の話であったとしても、絶えず意識は別の方にも向けられていて、「あ、かわいい犬が来た-」とか全然違うことを見たり聴いたり考えていたりするそうです。私は、この点すごく心当たりがありまして、とにかくどんなときにどんな方とどんな場面で会っていても、そのひとひとりに集中していないというのは、本当にそうだなと思います(^-^;)。深刻な場面になるほど、意識が全方向にばらける。窓の外の塀の上から飛び降りた猫とか見ている。話を聞いているようで、本当は山の向こうで会話しているっぽい烏の声とか聞いて、「何しゃべってんだろなー」とか思っている。でも、一応眼の前のひととは、ちゃんと会話しているんです(笑)。真面目にならなきゃいけないときほど、心の中は散漫になっている。自分の意識の6割くらいを「真面目」に使って、あとの4割はこっそり自由にさせている。そんな感じがします(笑)。いや、10割を「真面目」に使ってクソ真面目になったとしても、あんまり良い方向に行かないような気がしてしょうがないんです。意識の半分くらいは自由に保っていないと、見えるものが制限され、聴けるものが制限されるような気がしてしょうがない。視覚聴覚が制限されると、考え浮かぶものも少なくなるような気がして気持ちが悪いんです、妙に。

 こんな私ですから、今まで誰にも言ったことがないですが(単に言う必要がなかったからですが(笑))、実は映画館で映画を観るのが好きではないです。みんなが一斉にひとつのスクリーンで同じ作品を観るというのが退屈で退屈でしょうがない。窓がないので、窓の外を見ることもできない。しょうがないので、スクリーンを観ずに観客を観ていたりすることもあります。そもそも、ここはこの映画を観る場なんだ! と決められているのがちょっとしんどい(笑)。たとえ自分も観たかった作品だったとしても、家でひとりで自由に観る方が何倍も面白いです。しかも連れがいたりしたらもっとしんどくて、連れと同じくらいのレベル(?)の身の入れ方で観ないといけないかな~とか気を遣っちゃって、観ているフリとかしちゃって、ますますしんどいです(何か間違っているような気もしますが、性分なのです)。もうとにかく映画館は、自分にとって「拘束される場」みたいな感じで、ひとりで行くならまだしも二人以上で行くのは面倒くさいのです。だいたい途中で2回くらいロビーに出るか(そしておかわりのポップコーンを買う)、断続的に寝るかしてしまいますね……。集中してスクリーンを観るというのが、真面目にできないんです。映画でこれですから、お芝居とかミュージカルなんかはもう絶対ダメです。絶対真面目に観られない。これは断言できます。コンサートは、結構観客の動きもあって、意識を比較的自由に保てるのでOKです(笑)。入り込まなくていいものが繰り広げられるのはOKなんです。講演会や式典なんかも、別に感情移入しろというような前提で繰り広げられるものではないので平気です。じっと座っていられます(頭の中では全然関係ないことを考えていたりしますが)。感情移入した方が楽しめる類のものは、自分ひとりの自由なスペースでないと、私はちゃんと楽しめないかなと思います。

 で、何の話でしたか、ああ、双子座の話でした、はい。映画館の話は関係あるようで関係なかったような気もしますが、ええと、双子座をあらわすキーワードとして、もうひとつよく出てくるのが「飽きっぽい」です。もうあらゆる占星術サイトで見かけたような気がします。飽きっぽい、飽きっぽい、うーん、飽きっぽいのかなあ……。あんまり「飽きっぽい」というのは、自分ではピンとこないです。上の映画館の話に関連づけて説明するなら、「飽きるところまで関わってない(入り込んでない)」といった方が正しいような気がします。ドロドロコテコテするのは嫌なので、ある程度のところで「ここらへんがちょうどいいかも~」という感じで、切り上げるということもあるかもしれません。そういうことも「飽きっぽい」と表現されたら、うーん、そういうことになるのかなあ、わかりません。

 たとえば、「これ美味しい。これ好き」と思うお菓子があったとします。で、遠足じゃないですが、一日に300円分しかお菓子食べちゃいけませんという法律があったとしたら、300円をその美味しいと思ったお菓子に全部つぎこむかそうでないかといえば、私はつぎこまないです。他のお菓子を食べる機会を、自分でなくしてしまいたくないから。知らない味を知る機会をなくしたくないから。でも、「好きって言ったのに、もうあのお菓子食べないの? 飽きっぽいんだね。浮気性だね」と言われたら、返す言葉がない(笑)。好きだったらそれに集中するのが当然、という価値観のひとから見たら、私は飽きっぽいということになるかもしれません。でも私は、飽きるまで味わうのは趣味じゃないです。飽きるまでこだわるのにはパワーが要りますし、そうする理由もないですし、正直自分で自分の自由を奪うことと同じだと思うのでぞっとします。飽きないうちにちょうどよいと思えるくらいの距離を保てば、感想はずっと新鮮なままです。ひとつのことに盲目的に固執すると、それに対する感情・感想に贅肉がついてくるような気がします。本当の、自分の素直な感情がわからなくなる。芯が贅肉に飲み込まれて行方不明になってしまう。

 そんなふうに思っていたところ、先日、とある占星術の鑑定士さんのブログを拝見しまして、そこに「双子座は、『こだわらない』ことにこだわる」と書かれてありました。こだわらないことにこだわる。おお、と、ちょっと腑に落ちました。双子座は、飽きるまでこだわったり物事に優劣をつけたりすると世界が狭まるという価値観を持っているため、なるべくフラットな状態を保とうとするそうです。だから、好きなひとやものに対しても距離を保とうとするし、あまり特別扱いしないので「大事にしている」感が伝わらない傾向もあるとか(笑)。

 で、そんなこんなで何を申し上げたいのかというと、前置きが長々しましたが、最近の自分の『鬼滅の刃』の好きっぷりが、自分で正直困るのです。好きすぎて困る、と前回お書きしましたが、これは別に冗談ではなくて、本当に困っております(^-^;)。好きすぎるというのは、自分の趣味じゃないんです(笑)。何故ならば、上でお書きしたように、感情に贅肉がつくような気がするからです。このままでは、飽きるまで読み返してしまいそうで嫌なのです。今だって、ネットでジャンプの速報まとめとか見てしまったり、ファンイラストを見てしまったりして、すでに漫画本編を読んだだけの時点の素直で新鮮な感想に贅肉がつきかけているような気がします。キャラたちのイメージにも贅肉がつきかけている。ファンイラストのイメージが、ちょっとつきかけている。いろんなファンイラストを見たい(鬼滅の何らかのものに触れたい)という気持ちと、本編以外のおやつを食いまくってしまうと本編の味の印象に余計なイメージがついてしまう~~~という気持ちがせめぎあった結果、いい加減のところで切り上げて、あんまり深入りしないでいよう、自分のペースで鬼滅を好きでいよう、という気持ちになりました(笑)。うん、かるーい気持ちでファンでいたらいいんだな、と(決意するほどのことじゃないですが(笑))。

千寿郎くんをきっと守っている。 ということで、これからもかるーい感じで、それでもしつこく(何でも細く長くやっていくのが自分の性分でもあるかなと思いますので)、鬼滅のことを語るかもしれませんが、どうぞ読み流してやってくださいませ(^-^;)。あ、それで、だいたい何でも好きになったら、雑なチビキャラ絵を描いてみたくなる性分でもありますので、今回は煉獄杏寿郎さんと千寿郎くん兄弟の絵をば……。もう私は、この兄弟の健気さにやられましてねえ、それで鬼滅を余計に好きになってしまった感があります。千寿郎くんには、本当に幸せになってほしい。お兄さんの方が強烈なインパクトを残して去っていきましたが、もしかしたら物語的には「本命」は弟くんの方なんじゃないかという予感もしています。今はお兄さんの周囲のサブキャラという感じですが、のちのち弟くんの方がキーマンになってくるんじゃないかという気がしてしょうがないです。お兄さんと生き写しの容貌をしているので、成長すればますますお兄さんに似てくると思われますが、そのときに重要な役割があるんじゃないかなあ、千寿郎くん。ただし、性格や行動原理がお兄さんとは違うかもしれないので(お兄さんの方は、ご母堂曰く「強くやさしい子」ですが、弟くんの方はむしろ「賢くやさしい子」なんじゃないかと思う。ただし、お母さんが亡くなってから、育児放棄したっぽいお父さんの代わりに弟くんを育てたのはお兄さんだろうと思われるので、お兄さんも本来の性格は弟くんと似ていたのかなとも思いますが)、また本編に出てきてくれる日を、すごく楽しみにしています。

↓ お父さんに冷たくされても、ふたりで支え合って生きてきたらしい煉獄兄弟。それでも、ほっとするような幸せなときが、たくさんあったのだったらいいのになあと思います。あ、ちなみに今回の記事から、画像をクリックしていただきますと大きい画像が表示されるようになってます。
任務帰りにおみやげ