小説はちゃんと書いてくれー。

 こんにちは、お久しぶりです。あけましておめでとうございます、ですね。今年もよろしくお願いします(笑)。

しあわせの花 ところで年明けてすぐに『鬼滅の刃』の14巻が発売になりまして、それに「鬼滅の小説が出ますよー」というチラシが入っていました。タイトルは「しあわせの花」。……う、うううううぅ~~~~~~ん、なんか、誰でも一回は考えそうな二次創作のタイトルみたいなにおいするな……と思って、宣伝文句を見てみたら、「婚礼に出席した炭治郎たち。花嫁さんの姿に、妹の将来を重ねるよ。戦いの合間のつかの間の平穏な日々を描いてるよ」みたいなことが書かれてあって、ますます誰でも一回は思いつく二次創作のネタやんけ、公式でこれをやられても、いよいよ面白くなさそうだなあ~~~~~~~~~~~……と、思いつつも一応予約してみました(笑)。

 そして2月のはじめに発売になりまして、手許に届いてはいたのですが、なかなか眼を通す暇がなくて、先日やっと開いてみたところ、完全に想像通りの二次創作レベルのネタとノリ、そして素人の文章レベルで、なんだかな~なんだかな~と思いながら、買ったのを後悔すらしてしまいました(^-^;)。

 これ、他の方はどう思ったのかなあと思いまして、ちょっとAmazonのレビューを覗いてみたら、みなさん私とほぼ同じことをお感じになったらしくて、「やっぱりそうなんだ、鬼滅ファンに、これはダメだろうなあ」と思ったことでした(笑)。

 ライトノベルっぽいのがいかんというわけじゃあ、まったくないと思うんですよ……。何でしょうかねえ、決定的に「ここがダメ」というようなインパクトのあるダメさじゃなくて、「え、これ、出して満足できたんすか? 制作したひとは、このレベルでいいと思ったんすか?」と訊いてみたくなるような、毒にも薬にもならんような、存在感のない作品になっているのがかえって怖いです(笑)。文章は確かに稚拙ですが、ライターさんの本当の文章レベルや構成レベルがこのレベルかどうかまではわからんなあと思います。ひょっとしたら、もっとちゃんとした(?)小説が書ける方なのかもしれないのに、編集さんが求めたのがこのレベルで、かなりレベルを下げてしまった(下げすぎた。どこまで下げたらいいのかわからなくなった)という可能性もゼロではないかもしれません。

 私自身は、ライトノベルをあまり読んできていないので、ひとくちに「ライトノベル」といってよいものかどうかの判断がつかないのですが、たとえば『ガンパレード・マーチ』の小説版をお書きになっていらした榊さんの文章は、もとのガンパレの雰囲気を壊さず、理論的でもあり、キャラも掘り下げられてあって、うまいなあと思っていました。ノベライズのライターさんの文章力が高かったからでしょうか、ガンパレの二次創作小説をネットにお出しになっていた方も、文章レベルが高い方が結構多かったような気がします。ネタも割とこまかいところまで設定されていた方が多かったような。雰囲気でふわ~っと書くのじゃなくて、ちゃんと言葉を駆使して説明したり描写したりできている方が多かったなあと思います。一人称語りの体裁をとったポエムみたいな「小説(いや、結局ポエムですよねとしか言いようがないのですが)」をお書きになっている方も大勢いらっしゃったですが、それでもガンパレはポエム小説が比較的少ないジャンルだったんじゃないかなとは思います。フェバはポエム小説多めだったかな~、と思いますが……(ごめんなさい(^□^;))。ちょっと苦手ですかね~、ポエム小説。頭に入ってこないんですよね~……。

 でも、くだんの鬼滅小説『しあわせの花』(タイトルも、もうちょっとなんか考えてほしかったなー)、番外編の「キメツ学園」にて、煉獄さんが料理下手だということはわかりました。料理とかめちゃくちゃ上手かもしれないと想像していたんですが、めちゃくちゃ下手だったとは意外でした。じゃあ、お父さんと弟さんとの男所帯で、一体何を食べていたんでしょうか……(笑)。お父さんか弟の千寿郎くんが料理をしていたということは確定でしょうねえ。あーーーーー、それはともかく、学園ものパロディって、私あんまり興味がなくて、学園ものよりもっとなんかほかに、もっとこう、我々の想像の上を行くような、「お、こいつ危ないな」みたいなのでもいいので、どうせパロディするならはっちゃけたやつをやってほしいです。学園もの好きな方もおいでるんだろうと思うんですがー……、何故か私は「なんだー、学園ものかー」と思ってスルーしてしまいがちな人間なので(どうせ先生と生徒にしか扮しないんでしょ、あとちょっと年食ってたら用務員さんとかでしょ。などと思ってしまいます(笑))、もっと変なパロディを期待しています。学園ものにするなら、ど田舎の学校とか、なんかすごいやつにしてほしい。町中の私立校とか、一番無難で書くのが楽なやつはもういいよと思ってしまう自分がちょっと嫌でもあります(変な終わり方ですみません(笑))。