語りすぎない語り方

 外は台風で大荒れだというのに、何をしていてもずっと『鬼滅の刃』のことを考えてニヤニヤしています(笑)。もう最近は毎日こんな感じです。なんかあっても、空き時間に鬼滅を読むとリフレッシュできます。救われる感じがします。

 もうやばいくらい好きですねえ、今や。日に日に「好き」が高まっていっちゃって、自分でも困ってしまうくらいです(^-^;)。なんでこんなに好きになっちゃったんだろうと考えてみますに……、よくわかりません(笑)。最初、一応甥にあげる前に1巻だけでも眼を通しておこうかな~、陰気そうな漫画だな~、お、しかし大正時代が舞台なのか、どれどれどんな感じかな~と思って読んだら、結構予想以上に陰惨。1巻暗い。でも、なんか嫌じゃないぞ、いやむしろ、なんだこの匂い立つようなセンス。2巻も読んでみよう。ということで2巻を読んでいたら、いつのまにか3巻まで読んでいて、そこからもう足抜け(?)できなくなりました。なんか自分の好みにがっちりはまったという感じです。もう何度読んでもしみじみ味わえる。

 ちなみに、ジャンプ編集部さんが公開している公式PVを拝見しますと、このPVをおつくりになった方も、鬼滅がとてもお好きなんだなというのが伝わってきます。もう、センスセンスセンスセンス。このセンス大好きじゃよ、わし(笑)。ということで、ここにも貼らせていただきます。

 鬼滅って、これ以上ないくらい素朴な感じするのに、なんかどっか絶妙なバランスで構成されているというか、妙に雰囲気がお洒落なんですよねえ。コテコテにせずに、ちょうどいいところをちゃんとわかってやってくれているのが、結果的に「お洒落」になっているような気がする。台詞のひとつひとつ、そしてエピソードのひとつひとつ、過不足ない「ちょうどいい」のを見せてくれている感じがします。芭蕉の言葉に「言ひおほせて何かある」ってありますけれども、鬼滅を読んでいると、その言葉を思い出します。余計な言葉を盛らず、華美な言葉も使わず、最低限の言葉、一番適した言葉だけで構成する。そのことの大切さを改めて感じます。