やばいですね、煉獄さん。

 アニメ『鬼滅の刃』。高知の地上波でも放送開始しまして、録画したのをまた観ました。何度観ても、冨岡さんが喋りまくるので笑ってしまいます。とても困ります。また観ます。また笑ってしまいます。

 もう、この冨岡さん、アニメで観ると何でこんなに面白いんだ!?(笑)

 いやだって、なんかテンションが妙に思えてしょうがないんですもの。彼の中ではつながっているんでしょうが、対峙している炭治郎くんにしてみたら、「何だこのひと!?」でしょうよ。いや、冨岡さんの心の中が見えたら、そりゃあ彼の態度にも合点がいくでしょうが、しかしそれにしたって急に激高するので、おかしくてしょうがないです。真面目なシーンなのに。ごめんよ、冨岡さん(笑)。

 あの喋りまくった冨岡さんが、竹筒を細工して、ネズコちゃんの口にヨッコイショとくわえさせ、ふーやれやれと一息ついて、炭治郎くんとネズコちゃんが起きるのを「まだかなまだかな」とじーっと待っている(しかもちょっと格好つけたポーズで)のを想像すると、また……、笑ってしまいます。本当にごめん、冨岡さん!(笑)

 しかし遅からず冨岡さんは、胡蝶しのぶさんが登場してくるエピソードから、完全ないじられキャラであることが判明してしまうので、この笑いも決してお門違いな笑いではないと思います(笑)。

 いやそれにしても、ED曲(というか、OPを最後に持ってきている感じなので、本来ならOP曲というべきでしょうか)が始まって、タイトルがドンと出るあの感じ、あれ、すごく好きです。センスいいと思う~! うあああ、かっちょいい、かっちょいい~~~~! と、小学生男子のようにワクワクしてきます。

 惜しむらくは、もうこの曲の映像の中に伊之助くんがみんなと仲良く(?)している姿が出てきてしまっているので、「このイノシシはいいやつだ」ということが、初めてご覧になる方にもわかってしまうので、その点は良いのか悪いのか、ということでしょうか。

 原作を初めて読んだとき、あのイノシシ(の、かぶり物です。素顔ものちのち出てきますが、鬼滅随一の美少年です)の正体がわからなくて、本当に不気味でした。仲間なのか敵なのかわからない、しかも言ってることが何かおかしい、完全にやばい奴だったので、もう何か怖かったですよ。しかし話が進むにつれ、伊之助くんがいると逆にほっとするような感じもしてきて、つくづく不思議~~~なキャラです(笑)。

 で、この曲の中に一瞬出てくる柱の皆さんのシルエット映像を改めて見てみますに、煉獄さんが、なんか原作よりもガタイがいいような気がするのですね。冨岡さんよりは、確実にゴツい。身長は178センチと公表されているようですが(なのに年齢は未だにわかりません(笑))、原作だと結構ちんまりしているというか、座っている姿も「ちょこん」としていて、メインで出てくる7巻・8巻あたりだと、炭治郎くんたち少年組よりは確かに大きいですが、それでも割と華奢な感じで、がっしりした感じには見えません。何か、かわいいんです(笑)。話が進んできて、炭治郎くんの回想に登場する煉獄さんの姿は、何かの補正が働いているのか、ちょっと精悍な方向にシフト変更されているようにも見えますが(何せ炭治郎くんのあこがれのヒーローみたいなひとなので)、それはともかくアニメの煉獄さんは、はじめっから精悍な感じだと、かなり嬉しいですよ!(笑)

 ちょっとがっしりめの煉獄さんが、お弁当ぱくぱく食べて、「竈門少年」なんて元気に(そして最後はやさしく)呼んでくれた日にはもう……、そのお姿を見るだけでどんぶり飯3杯いけますな! まだ小さな弟の千寿郎くんの前では膝をついて、手をぎゅっと握ってあげて、励まして慰めて、兄弟ふたり抱き合って……、うおおおお、泣けます。ああああと、炭治郎くんが煉獄さんにもたれてうたた寝するシーンが入るんだ。炭治郎くん、なんで煉獄さんにはいきなり(無意識ながら)そんなに心を許しているのか訊きたい。ずっと誰にも甘えずに気を張ってやってきた「長男」炭治郎くんが、煉獄さんにはすぐにもたれていたのが印象的でした。鼻のきく炭治郎くんなので、「このひとは頼っていいひとだ」と、無意識に嗅ぎ分けたんじゃないかと思うのですが、そんなひとと巡り会えたのに、すぐに別れねばならなかったのが、見ていて本当につらかったです。容赦ない作品ですよ、『鬼滅』は……。

 あ~~~~、早く機関車トーマス編(本当は「無限列車編」)を観たいものです。精悍な煉獄さんが、アカザにナンパ(鬼化の勧誘)されるのを想像しただけでもワクワクドキドキしてきますねえ!(笑) 煉獄さん、考える様子もなく即答していたあの名シーンを見たいです。しかし考えてみたら、あのエピソード、アカザさんが結構美形のヒト型鬼だったからよかったものの(煉獄さんとの一騎打ちシーンが画になる)、グロテスクな鬼相手だったらちょっといかがなものだったろうかという気がしてなりません(笑)。

 「火」のキャラですが、不思議と暑苦しくなく、むしろカラっとしてひんやりした印象もある煉獄さん。個人的には、ちょっと重厚だけれど、どこか軽やかで少年っぽい感じの残る明るい声のイメージです。気のいいあんちゃん、という感じ。早くお声を聴きたいものです。