||| 構い倒しプレイで、「 嫌 悪 ス パ イ ラ ル 」脱却は可能か。 |||
 こちらは、艦橋さま主催の「絢爛一周年まつり」に投稿させていただいたプレイ記です。文中の「嫌悪スパイラル」とは、『絢爛舞踏祭』プレイ中、PCと非常に仲がよいNPCのPCに対する「嫌悪」の値が、何故か上がりつづける状況のことです。公式(?)では、「倦怠期」とも表現されていましたが、この倦怠期をどうやれば乗り切れるかということを、簡単に検証した記録です。
31_1 そもそもが、プレイヤー(私)がアキリーズ(の、主に筋肉)大好きなものですから、『絢爛』プレイ中、PC舞踏子もアキのストーカーとなってしまうことは自然のなりゆきでありました。できあがった(?)のは、3食+おやつ+夜食が全てアキでも、おそらく問題なしという舞踏子。 誰が何と言っても、アキにまっしぐら。浮気をしようという気も起こらないほどのアキ(の、特に筋肉)好きな舞踏子になってしまいました。アキを構って構って構いまくって、これではいかん嫌われると思いなおしても、それでもなおアキを見かけると追跡してしまうという、ただのストーキング女と成り果ててしまった彼女も、それは理由を求めれば“アキへのラヴから”という自覚があるのは確かなことでありまして、それゆえに、
31_2などとやられた日には、「ヤガミにだってぶたれたことないのに!」と思わず身体を打ち震わせ、“寄り添う” コマンドに対するトラウマにまで成長しそうな勢いだったのでございます。かようなプレイでありますゆえ、『絢爛』世界で俗に言う “嫌悪スパイラル” とおぼしき事態に、幾度か直面して参りました。その度に、よく言われる手段 “冷却期間を置く” というのを試してきましたが、さほどの効果が得られない、ということを繰り返してしまいました。
31_3
||| 舞踏子、開き直り、「非冷却」プレイに切り替える |||
< その当時の状況メモ >
・ そのプレイでは、アキとは既に嫌悪スパイラルとおぼしき事態を、直前に1度経験済み。
・ アキの、舞踏子に対する「友情」「性愛」「親愛」は、MAX600で不動。
・ アキの、舞踏子に対する「嫌悪」は、ロード時に増幅。離れていても、ちくちく上がりつづけ、200台にまで上昇。
・ 舞踏子がアキに何をしても、彼からの嫌悪が軒並み上がる。
・ それに伴ない、舞踏子は、1ヶ月間アキとまったく顔を合わさないようにした。彼が居るマップ内にも行かないようにしていた。徹底した“冷却期間”を置いた。
・ その冷却期間は、アキの方からモーションをかけてくるという形で終了した(廊下を歩いていると、いきなり医務室から出てきたアキに呼び止められた)。
・ その後、アキの舞踏子に対する「嫌悪」は30以内で安定。
・ 普通に恋愛コマンドを使えば、ふたりは盛り上がる(謎)ようになった。
 ――ということだったのですが、それからゲーム内で幾日も経たないうちに、また嫌悪スパイラルとおぼしき状況に。
    ↓
< 2度目の嫌悪スパイラルの状況メモ >
・ アキの舞踏子に対する「友情」「性愛」「親愛」は、前回から変わらずMAX600で変動なし。
・ ロードの度に、アキの舞踏子に対する「嫌悪」が大増幅。100くらい上がっているときもあった。
・ ふたりが離れているとき、アキの舞踏子に対する「嫌悪」がひっきりなしに上昇。
・ ちなみにアキの睡眠中に調べてみても、舞踏子に対する「嫌悪」は上昇しつづけていた。
・ 10分に2~5くらい「嫌悪」が上がっていた。
・ 兄さん、舞踏子に一体どうせよというのか。

  ――“嫌悪スパイラル”の原因や型(?)は、複数種あるようですが、思うにうちの場合は、舞踏子が浮気せずにアキだけを構いすぎたため、アキは、舞踏子がそばにいないと落ち着かない男に成長してしまった(という可能性がある)、というのも要因のひとつではないかと思います。倦怠期に突入していながら、その一方、舞踏子が離れていると不機嫌になってしまう、そんな、現実世界で眼の前に居られるとうっとうしいこと極まりない男になってしまった、うちのアキリーズですが、現実にいたら気持ち悪いストーキング女になっている舞踏子も同じ穴のムジナなので、ここは一発ゲームだと開き直り、非冷却プレイで “嫌悪スパイラル” を蹴り飛ばすのを目指してみることにしました。 ここまでが長い。すみません。
||| 君 と い っ し ょ に 開 業 決 行 |||
31_4 正直、1度目の冷却プレイでは、その状況を楽しんでプレイできたものの、すぐにまた再び同じことをする気力はなかったのでございます。1度目の結果を見る限り、さほどの効果も期待できないのではないかと思い、舞踏子は冷却プレイと真逆の「いつでもいっしょ」プレイに切り替えることにしたのでありました。

 ここで、「いつでもいっしょ」プレイの、ガイドライン(仮)を設定しておくことにいたします。
 基本的に、ただまとわりついているだけだと、本当に嫌悪スパイラルが底なしになってしまう恐れがあると思いますので、「いっしょに居る」ことの必然性(という名の大義名分)が少しでも欲しい。 そういうわけで、同じ部署にふたり移ることに。少々考えた結果、医務室勤務が、環境としては一番良いのではないかと思いました。軍医長・アキリーズ、看護士・舞踏子(勿論逆でも不都合なし)の誕生です。看護士・舞踏子は、仕事熱心な看護婦さんがサポートしますという顔をして、始終アキのそばに居るという算段でございます。

 そして、その他の自己設定ポイント(?)は、以下の通り。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 1. アキに対し、恋愛系コマンドは使用しない。(アキの休息中も)
 2. “上機嫌を指摘する” コマンドも使用しない。
 3. アキの勤務時間中は、そっと後方で見守るように控える。
 4. アキの勤務時間中、患者が来たら全力で手伝う。
 5. 基本姿勢は、「母」や「姉」。アキがふらふらしていたら、顔色の悪さを心配してあげる。
 6. いつでも淹れたてのコーヒー(ブラック、チリペッパー入り以外)を差し入れする。
 7. アキの食事はできる限り、舞踏子の“極上”手料理にする。
 8. 勤務が終わり、眠そうにしているアキには話しかけない。
 9. しかし部屋までは黙って送っていく。(これは完全に自己満足ポイント)
 10. トイレに行きたそうにしているアキにも話しかけない。
||| 当初、アキは舞踏子を 完 全 無 視 |||
 2度目の嫌悪スパイラル突入直後に開業されたボーランドウッド診療所。この時点で、アキの舞踏子に対する嫌悪は180ほどだったのが、いつのまにか300台に突入、ロードの度に上昇し、プレイ中もじりじりと上がりつづけておりました。
 無理矢理連れてこられた医務室での勤務。アキは自分の勤務が終わると、さっさと自室へ引き上げてしまいます。空腹を示すポーズを見せるも、舞踏子からの頼み事を聞く前に断るので、舞踏子は手料理をふるまうこともできません。コーヒーだけは飲んでくれますが(拒否できないだけとも言える)、この時点でのふたりの関係は、良くなってきているような兆しもないのでありました。
 舞踏子はひとり残って黙って仕事。
 さみしい医務室でございました。
||| アキ、頼み事を聞いてくれるようになる |||
 アキが舞踏子を無視するような日々は、さほど長くはありませんでした。1日半かそこら(舞踏子が介入している時間で)だったと思います。それくらいから、舞踏子が手料理をふるまおうと「頼み事」を持ちかけると、アキは断らなくなりました。
舞踏子はアキの勤務時間中、ずっと黙ってアクアリウムを眺めたりなどして後ろに控えていましたが、やはりついついアキに話しかけてしまいたくなるもので、うっかり用もないのに話しかけてしまったときには、さあどうしようと思ったものです。顧みてみれば、ここは医務室でアキはお医者さん。

31_5  “診察、お願いします” コマンドという、ありがたいものが――
 
 やったどー、これは健康を気遣う人間の、自然なお願いだどー。あくまでも健康診断なんだどー。

 この診察が小さなきっかけとなったのかは謎ですが、この日からアキの態度が少々軟化。たまに仕事中に立ち上がり、後ろにいる舞踏子を見て「気になるなぁ」と観察し挨拶してきたりするようになりました。ただし、この時点では、まだアキの舞踏子に対する嫌悪は上昇継続中。手料理やコーヒーで下がった分、またロード時に復活しているという、膠着状態にありました。このときの、アキの舞踏子に対する嫌悪値は、200前後だったと思います。アキの方から舞踏子に話しかけてくるということは、ありませんでした。
||| アキ、舞踏子に診察を頼んでくるようになる |||
 舞踏子がアキに診察してもらった次の日のことです。
 「最近、どうも調子が悪いから、ちょっと診せておこうと思って」と、アキの方から舞踏子に診察を頼んできました。舞踏子がアキに診察を頼んだことに、触発されたのかもしれません。
31_6 いずれにせよ、先日までほぼ無視されていた舞踏子は、嬉しくて嬉しくて仕方がない。ハアハアする呼吸を抑え、アキを診察。舞踏子がほのめかしてもいないのに、見えぬ注射の脅威に盛大に怯えるアキリーズ軍医長。1本打ったら100万本打ち返してやるという、小学生レベルの脅し文句を持ち出すあたり、どうもこれは頭を診てみる必要があるらしい。
 そのときから、アキはたびたび舞踏子に診察を頼んでくるようになりました。
||| 舞踏子、 雑 用 に 徹 す る |||
 相変わらず、アキの舞踏子に対する嫌悪は、会話で下がった分また上がって元通り、ということの繰り返しでありました。
 さて、舞踏子はといえば、静かな医務室での勤務を楽しめるくらいの気持ちになりつつありました。アキとの会話は、コーヒーを渡す、手料理をごちそうする、顔色の悪さを心配する、診察をしたりされたりする、仕事について相談したりされたりする、というくらいのものしかありませんでしたが、次第にアキが、勤務中に舞踏子に尊敬会話を振ってくるようになりました。
 戦闘中は、ふたりとも医務室詰めになります。これが意外と話す機会があり、励ましあったりなどして、いい感じでございました。DCルームメンバーが、ちょくちょく医務室を訪れてくるので、彼らを交えて戦闘終了を待つ時間も、(何故か)楽しいものでありました。
 とにもかくにも、あくまでも仕事仲間として、そして母や姉のような存在としてのロールプレイに徹していた、このときの舞踏子であります。アキにとっての、同僚であり、部下であり、飯炊きであり、雑用係であり、主治医だったわけでございます。
 決してアキに何かを求めたりせず、決してアキの嫌がることをせず、しかし決してアキの目の届かないところには行かず、いつでもにこにこ笑って控えている、そんな(ある意味不気味な)看護士さん。
 性愛の一切を排除した、清い関係のふたりでありました。恋愛以外の面で、思い切り最大限甘やかして世話を焼いてあげる。そしてそこからは絶対踏み込まない。これはこれで、非常に穏やかな気持ちになれる、楽しいプレイだったことは確かです。
||| ア キ は 、 あ る 日 突 然 に |||
 アキがお腹が空いているようなら手料理をふるまい、喉が渇いているようであればコーヒーやジュース類を渡すという日々が1週間ほど過ぎました。冷却プレイをしているときとは違い、アキが眠っている間以外は四六時中付き添っているプレイなので、もっと時間が経ったような感覚を覚えますが、1週間ほどしか経っていないのでした。

 そんなある日、勤務を終えて立ち上がったアキが、眠くもなさそうだし、疲労もたまってなさそうだし、トイレも空腹も大丈夫そうだったので、思いきって舞踏子の方からじっとみつめてしまいました。

 ちなみに、どのNPCもそうだと思いますが、仕事中(或いは仕事終了後しばらく)は、恋愛系コマンドを嫌がることが多いもので、アキの場合はそれが非常に顕著ではないかとすら思います。ですので、みつめてしまった直後、「しくじった」と思いました。おそらくアキは目をそらし、今まで雑用に徹してきた看護士・舞踏子の努力がこれで水の泡だと。が、その予想に反し、アキは目をそらすことなく、「お前の気持ちくらいわかってるよ」と笑う。意外でした。今までの仕事人間アキリーズを考えれば、嫌悪スパイラル中の今ならなおさら、目をそらされて当然だと思うとったのでしたが。そして、ここから事態は急展開。

 驚いたことに、すぐにアキの方から「腹減った」と話しかけてきたのでございます。ならばと食事に誘い、一緒に食堂の配給食をとったのですが、間髪入れずに、またアキの方からマッサージしてくれとの打診が。この、アキが空腹を訴えてくるのも、マッサージを頼んでくるのも、医務室勤務になってから初めてのことでした。まるでアキは、堰を切ったかのごとく、舞踏子にモーションをかけてきたのでした。

 さらに驚いたことに、舞踏子はマッサージで “ゴッドハンド” を連発。何故だ? 医療技能は99だったので(関係ないんですかね?)マッサージでの判定が難しくなってきていたような気がしたのですが、そのときに限って何故かゴッドハンドがあっさりと連続して出てくるので、もしかするとマッサージを施す側の気分が乗っているかいないかというのも(いや、舞踏子が乗りまくっていたかどうかはわかりませんが、おそらく気分は大盛り上がりだったと想像します)、これは関係があるのでしょうか、どうなのでしょうか。ちなみに、一応 “嫌悪スパイラル中” だというのが頭にあるため、アキの尻を揉むのはやめておきました。このマッサージによって、アキの舞踏子に対する嫌悪は25くらい下がったと記憶しています。

 そしてマッサージ後、またまた間髪入れずに、アキの方から舞踏子をじっとみつめてくるではないですか。何だ? 何だ? 今、スパイラル中だよな? それがやはり頭にあるため、舞踏子はテンパって「さっきのお返しじゃー」とばかりにはぐらかしてみました。「怒られる」と、覚悟した舞踏子ですが、アキは照れているご様子。怒られず、また嫌悪が下がりました。不気味だなあ、却って怖い。

 じゃあ、もっと何か会話を……、と思っていると、このとき都市船停泊していた夜明けの船が出港準備に入るという、何ともイケズなタイミングで、責任者出せやヤガミかこら、な気持ちになったのは言うまでもありません。
||| わかりやすく再燃する |||
 アキの舞踏子に対する嫌悪はといえば、ロードすると微妙に上がってはいるように見えたものの、以前のようにびっくりするほど上がっているということがなくなっていました。そのときの嫌悪は、40から50くらいの間。嫌悪が100以下なら、一応「恋愛関係」上、最高の関係である「人生の恋人」に分類されるらしいので、それより下げる必要は、ないと言えばないのかもしれません。これが、「落ち着いた状態」なのかとも思いましたが、しかしまだ時間経過とともに、1ずつ嫌悪が上がっていっているのは確認できていたのであります。

 しかし、上述のマッサージの日がターニングポイントとなったのでしょうか、しばしばアキは舞踏子に診察を頼んだり、アクアリウムをぼーっと眺めている彼女のそばへ寄ってきて、たびたび話しかけてくれるようになりました。恋愛系のコマンドは使ってはくれませんが(そもそもアキの勤務時間内ということもあろうかと思います)、世間話をたくさんしてくれるようになりました。そんなふうに、医務室の雰囲気が少し変わったのが伝わるのか、医務室への来訪者が妙に多くなったのも驚きでした。舞踏子ともアキとも仲の良い猫先生が、DCルームからとことこやってきて、医務室のソファに座ってしょっちゅう休んで帰っていく姿が見られるようになりました。ステータス確認してみると、猫先生の疲労はほとんどなかったりしましたので(0だったりもした)、医務室に遊びに来てくれていたのかもしれません。アキと世間話をし、舞踏子に「身体診てネウ」と診察を頼み、ひととおり医務室アトラクション(?)を満喫して帰っていく猫先生でありました。

 そしてまた幾日か経ったある日のこと、この前と同じように、アキリーズ勤務明けでコンディションOKな場面がやってきたのでございます。デスクから立ち上がると、アクアリウムを眺めていた舞踏子につかつかと寄ってきた軍医長。「どうした、鼻唄なんか歌って、今日は機嫌がいいんだな」と切り出してくる。舞踏子が応えると、嫌悪がまたぐぐーっと下がる。またアキは間髪入れずに話しかけてくる。「疲れているんじゃないか?」と訊いてくる。大丈夫と応えると、今度はマッサージを頼まれる。個室に向かうふたり。出た、みつめあいながら走っていくアレ。エレベーターの中でもしっかりみつめあうアレ。恐ろしい……。

 マッサージ成功で、またまた嫌悪は下がり20台に。そしてアキはまたも舞踏子をじっとみつめてきたと思ったら、おもむろに、「頼まれてほしいことがある」と切り出してきたのであります。

 昼 寝 の 誘 い 。

 舞踏子がOKを返すと、「なあ、ここでいいだろ?」と兄さん。かくして神秘の儀式突入。そして「張りきりすぎて失敗」となる。アキよ……、スパークしてしまったか。「悪かった」と謝るアキ。しかしこの失敗の昼寝でも、嫌悪は下がったのでありました。このときついに、あれほど蓄積されて淀んでいた、アキの舞踏子に対する嫌悪が0になりました。

 それはともかくへこんでしまったアキでありまして、舞踏子は彼を抱きしめて慰め(笑)、一旦そこで別れたのですが、アキのうしろをそっとついていってみると、また昼寝の誘いです。どうしたのだ、兄さん。色ボケてしまったのか、兄さん。名誉挽回なのか、兄さん。しかし名誉挽回ならず、またもや失敗で、もうこっちがどうしていいかわからんくらいです。また抱きしめて慰める舞踏子です。こんなカップル、遊●の漫画にだって出てきません。このままでは何かすっきりしないので、今度は舞踏子の方から昼寝のお誘いをかけてみます。へこんでいるときなので、嫌がられる可能性ありだな……とは思ったのですが、予想に反してOKをもらう。今度失敗したら、舞踏子の責任になりますな。そうして、

 張 り き り す ぎ て 失 敗

 張りきりすぎなふたり。しかしここで驚いたことに、嫌悪は0のまま上がらず。

 抜けたか? 嫌悪スパイラル、これは抜けたか?

31_7  はやる気持ちを抑え、あまり期待はしないでおこうと思いつつ、様子見も兼ねて舞踏子の方からアキをじっとみつめてみました。すると、すんなりと洒落た言葉で口説いてきたアキリーズ。おお、ふたりの気持ちが盛り上がっているのでしょうか。昼寝に失敗しても失敗しても下がり、ついに上がらなくなった舞踏子への嫌悪。一度目のチュウのあと、「何回くらいならチュウは許されるのだろうか」と思いました。

 通常(?)なら、何度も何度もみつめてチュウを仕掛けていると、アキからの嫌悪は上がります。きっと「うぜぇ」と思われているに相違ないのですが、このときのアキは、昼寝に失敗した舞踏子に対し、まったく怒ったり呆れたりしている様子が見られず、ならばキスならどうか? と試してみることにしました。

 何度も何度も遠慮なしにアキをみつめる舞踏子。その度に、アキは嫌がることなしに、幾度も洒落た言葉で口説き、キスを繰り返してくる。恐ろしい……。何かの祟りかというほどの勢いです。おそらくこのとき、実に10回ほどキスを連発したふたりなのですが、最後まで、アキの舞踏子に対する嫌悪は0のまま微動だにしませんでした。怖いわ。
||| 構い倒しプレイでも、嫌悪スパイラルは抜けられる |||
 一旦そこでプレイを中断し、第7世界での翌日ロードしてみましたところ、アキの舞踏子に対する嫌悪は0のまま!
 毎回毎回、あれほどロードのたびに増幅していたのが嘘のようです。
 念のため、時間経過による嫌悪上昇を確認してみましたところ、時間が経ってもアキからの嫌悪は0から動きませんでした。これは本当に、嫌悪スパイラルを抜けることに成功したと言って、差し支えないと思います。

 アキと舞踏子が激しく(「絢爛舞踏祭」はCERO15です)アレコレし合った次の日の医務室では、非番の舞踏子にアキが近づいてきて、和やかに話しかけてきておりました。それだけにとどまらず、以前は自分の仕事が終わるとさっさと自室へ引き上げていたアキが、休息時間になっても医務室にとどまり、舞踏子を手伝うかのように患者を診察している姿が見られました。診察後も彼は医務室から出ていくことなく、訪れた人々をつかまえて談笑しているようでした。ふと見てみると、医務室の中には、サウドや猫先生、グランパ、ポー教授、サーラといった面々がつめかけており、既にオヤジとアラブとインドと人外のしゃべり場と化しておりました。

 ちなみにその後、ゲーム内の時間で1年以上かけグレートエンディングを見ましたが、それまでに再び嫌悪スパイラルが発動することはなく、エンディングではアキがトップデッキで海を見ておりました。
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 一体、アキと舞踏子は、何故「顔を合わさない」という意味での冷却期間を置くことなく、嫌悪スパイラルを抜けることができたのでしょうか(ちなみに要した時間は、ゲーム内の時間で2週間ほどです)。わんこコーヒーのように渡しまくったコーヒーのカフェインによって、アキの中から「嫌悪」がトイレに流されてしまったのでありましょうか(事実、アキは結構な頻度でトイレに向かっていました)。

 もしかすると、これは、うちのアキリーズの性格(育ち具合)も関係しているのかもしれないと思います。

 うちのアキは、おそらく舞踏子に構ってもらえないと不機嫌になるタイプに成長していると思われます。顔を合わさない冷却期間を置いた場合、自分に会いにこない舞踏子に業を煮やしていたかもしれません。その間、舞踏子は他の男性クルーたちと話をし、彼らとの交情値は以前よりも上がっていたはずで(それは、単に彼らとはそれまでにあまり付き合っていなかったからに他ならないのですが)、アキとしては、自分には会いにこないくせに他の奴らとは前より仲良くなっているという舞踏子にやきもき……、ということも考えられなくはないと思います。もしかすると、徹底した冷却期間を置くことは、このタイプに成長しているNPCに対しては、あまり有用ではない場合もあるのかも、と感じました。むしろモヤモヤを増長してしまうというふうにも考えられるかもしれません。うちのアキの場合、1度目の嫌悪スパイラルでの冷却期間を経てモヤモヤが蓄積されていたのかもしれませんが、医務室プレイで舞踏子が彼につきっきりでいたこと(この間、舞踏子が他の男と接触していないことは彼にもよくわかるでしょうから)、さらに最後のあたり、昼寝失敗の連続でも、「舞踏子が昼寝をOKした(さらに舞踏子の方から誘ってきた)」ということで既にモヤモヤが晴れ、何度もキスをしたことが追い討ちとなり、すっかり安心したのかもしれません。うちのアキのようなタイプには、「心変わりはしていないよ」ということを示して、安心させてあげるというのも、嫌悪スパイラル脱却のために有効なのかなと感じました。

 とりあえず、このプレイにより、構い倒しプレイ(別名:いつでもいっしょプレイ・お母ちゃんプレイ)でも、嫌悪スパイラルを脱却することは可能な場合がある、ということは、少なくとも言えると思います。
 それでは、おつきあいくださった方、ありがとうございました。また、今回の企画をおたちあげくださいました艦橋さんに、この場を借りてお礼を申し上げます。皆さま、ありがとうございました。そして、文章の長さの割に、絵が少なくて恐縮な限りです。
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