PlayStation用ゲーム『FAVORITE DEAR』シリーズについて
 お目通しありがとうございます。『FAVORITE DEAR』とは、1999年、NECインターチャネル株式会社(当時)より発売されたPlayStation用ソフトで、この第1作を皮切りに全部で4作品が展開されています。少々ラインナップが複雑(?)なような気がしますので、このページで少しご説明をしたいと思います。
>> 『FAVORITE DEAR』シリーズのラインナップについて
 シリーズのラインナップは発売されたのが早い順に、PlayStation用『FAVORITE DEAR』→Windows用『FAVORITE DEAR for Windows』→PS用『FAVORITE DEAR 純白の預言者』→PS用『FAVORITE DEAR 円環の物語』の4商品です。これらの商品について、簡単にではありますがご紹介したいと思います。
(1) 『FAVORITE DEAR』
 PlayStation用、1999年発売。サブタイトルが何もついていない、俗に言うところの(?)「無印」というソフトです。プレイヤーキャラである天使(性別選択可能)の最初の任務地「インフォス」という地上界が舞台となっています。攻略対象キャラ(勇者)は、男性7人、女性5人です。セーブとロードに非常に時間がかかるとして有名です(笑)。ただ私はそんなにイライラするほどではなかったので、感じ方には多少の個人差があるかもしれません。

 なお、ガイド本としては『FAVORITE DEAR公式ガイドブック』(1999年・ソフトバンクパブリッシング)があります。『フェイバリットディア公式設定資料集』(1999年・ソフトバンクパブリッシング)も出ていますが、こちらには主に世界観やイラストが掲載されており、攻略本ではありません(ですが、こちらの資料集もおすすめです)。

(2) 『FAVORITE DEAR for Windows』
 Windows95/98/2000用、2000年発売。本編は上記『FAVORITE DEAR』に少しだけプラスアルファされた内容のものであり、出演声優さんのコメント等が収められたおまけディスクがついています。ゲーム本編には女性勇者ユリアナが新たに攻略対象として追加され、また「無印」勇者のグリフィン、ビーシアのイベント、そしてシーヴァスとレイヴの接触イベントが追加されています。あと、各勇者のセリフもちょこちょこ増えていたと思います(多分。レイヴは確かにセリフが追加されていたと思います)。

 このWin版は超高速(一瞬)でセーブ・ロードされますので、さくさくプレイすることができるのが最大の利点ではないでしょうか。ちなみにWindowsXPとVistaでも支障なくプレイできました(Vistaでは管理者権限で実行するように設定し、互換モードで動かすと確実だと思います)。ただし問答無用で全画面表示になってしまい、ウィンドウ表示ができないため、モニタサイズによっては縦横比率が残念なことに……という事態に陥ります。特にオープニングのアニメがひどいことになりますのでご注意ください。

 ガイド本としては、上記無印版ガイド+『純白の預言者 公式設定資料集』(ユリアナ攻略ガイド掲載)の組み合わせか、『円環の物語公式コンプリートガイド』が適しています。

(3) 『FAVORITE DEAR 純白の預言者』・・・PlayStationアーカイブスで配信有
 PlayStation用、2000年発売。インフォスが舞台となっている先行作品の「続編」であり、プレイヤーキャラである天使の新任務地「アルカヤ」が舞台となっています。世界観的には前作を踏襲していますが、内容的にはインフォス編との関連はほぼありませんので、インフォス編を遊んでいなくても全く支障なくプレイできます(インフォス編の勇者はまったく出てきませんのでご注意ください)。攻略対象勇者は、男性4人、女性3人です。前作同様、セーブとロードには結構時間がかかりますが、これも感じ方に個人差があると思います(自分は「まあ遅いかな」くらいの感じ方でした)。ちなみに、無印及び「円環の物語」クリアデータを読み込ませてから開始すると、本編での天使のセリフ等が多少変化します。

 ガイド本としては、『FAVORITE DEAR 純白の預言者公式ガイド~導きの書~』と『FAVORITE DEAR 純白の預言者公式コンプリートガイド』(2000年・ソフトバンクパブリッシング)の2冊がありますが、はっきり言って「導きの書」は前座的に発売されたもので内容が薄いですので、『コンプリートガイド』だけあればよろしいかと思います。ちなみに資料集は『純白の預言者公式設定資料集』(2001年・ソフトバンクパブリッシング)があります。イラストや世界観等たくさん掲載されていますので、前作の資料集同様、ファン創作をされる方には特におすすめの本です。

(→PlayStationゲームアーカイブス『FAVORITE DEAR 純白の預言者』(ソフトウェアカタログ)

(4) 『FAVORITE DEAR 円環の物語』・・・PlayStationアーカイブスで配信有
 PlayStation用、2001年発売。インフォスが舞台となっており、Windows版と全く同内容であると思われます(管理人はWin版はプレイしましたが「円環」は未プレイのため、このように書いております)。いわば「円環」は、PS版におけるインフォス編の「完全版」のような位置付けのソフトと言えましょう。「純白」よりあとに出ていますが、ストーリー(?)としては、こちらの方が先です。ちなみにセーブ・ロードのスピードは、遅いながらも無印よりはマシと聞き及んでおります。

 ガイド本は『FAVORITE DEAR 円環の物語 公式コンプリートガイド』(2001年・ソフトバンクパブリッシング)があります。これは無印版ガイドに、ユリアナや追加イベントについての情報が加わったものです。あと、無印版ガイドにあった誤情報がところどころ修正されていますが、初版を見た限りではまだ間違いは少し残っています……(笑)。

(→PlayStationゲームアーカイブス『FAVORITE DEAR 円環の物語』(ソフトウェアカタログ)

補足その1 インフォス編とアルカヤ編、各々の特徴
 インフォス編とアルカヤ編のどちらが面白いか、となると、これはプレイヤーさんの好み、内容やキャラとの相性次第ではないかと思います。敢えてそれぞれの印象(あくまでも私個人のですが)をお書きするとしたら、インフォス編は勇者の数が多いからか、それぞれの勇者の印象(抱えている事情等)は割とオーソドックスでサラッとしているかなという感じがし、アルカヤ編の方は勇者個々人の設定が比較的こまかく、敵キャラも濃くて全体的にダークな雰囲気かなと思います。個人的にはシリアスなものがお好きな方はアルカヤ編「純白の預言者」の方がお好みではないかと思いますが、普段からツッコミ体質気味の方はインフォス編の方がお肌に合うのではないかと思います(自分のことです(笑))。

 ちなみにシステム的には、インフォス編は次ターンの行動をコマンド入力していくシステムで、アルカヤ編はゲーム内の時間が刻々と経過していき、その都度都度でプレイヤーがタイミングをはかって行動を起こすシステムとなっています。また、ゲームクリアまでの難度はどちらもさほどではありませんが、キャライベントを起こすのが比較的簡単なのはインフォス編で、攻略本がないと難しいのがアルカヤ編かと思います。アルカヤ編「純白の預言者」は、攻略情報なしにキャライベントをくまなく見るのは、かなり厳しいです。イベントが起こる条件が、結構こまかいです。

補足その2 関連グッズについて
 発売された関連グッズとしては、インフォス編にはキャラソンCDとドラマCDが2枚ずつ、サントラが1枚、文庫小説が1冊、コミックアンソロジーが3冊ありますが、私が密かに一番よいと思っているのはマキシシングルとして発売された2枚のCDのうち、勇者・妖精さん担当の声優さんたちが歌っているイメージソング「When There's a Will, There's a Way」だったりします。個別キャラソンCDを真面目に聴けずに悶絶する(失礼)私のような人間でも、そんなにコテコテしていないテイストで聴きやすいですし、天使(プレイヤー)に向けて勇者と妖精さんが大合唱(笑)してくれている曲なので、恥ずかしながら地味にテンション上がってしまいます(笑)。逆にもう片方のマキシシングル(イメージソング)の方は、正直ゲーム本編とまったく接点がないので(のちにユリアナの声を担当された声優さんが歌ってはいらっしゃいますが)全然ピンとこなかったです。

 他にインフォス編のグッズとしては、クリアファイルやテレフォンカードも発売されており、あと販売用ではなかったですが、無印版についていたアンケートハガキをNECインターチャネルさん(当時)に送ると、フロリンダの描き下ろしポストカードが入ったお礼状が返送されてきました(笑)。ちなみにアルカヤ編には販売グッズはまったくなかったようですが、雑誌「ザ・プレイステーション」の応募者サービスで、テレフォンカードやカレンダー、グリーティングカードというのはありました。以上、余談でした。

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